好きだったよ、ずっと。【完】
「朱里、土曜日覚えとけよ」



「はっ?え、なんで!!」



そういうも、わたしの声は届いていない。



だって、出て行ってしまったんだから…。



きっとさっきの内線の件で、急いでたんだろうけど。



って、資料は!?



結構あるから俺も手伝うとか、言ってなかった!?



信じらんないっ…。



ただ、ヤりたかっただけじゃないのっ!!



「はぁ…。もういいや。早いとこ探して、戻ろ」



春夜が書いた手書きの文字を見ながら、パパッと資料を出していく。



「あ、意外と早く見つけだせた」



満足気に笑うと、急いで戻り春夜のデスクの前に来た。
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