好きだったよ、ずっと。【完】
「終わりましたので、ここに置いておきますね」



「あぁ、ありがとう。助かるよ」



キィー!ムカツク!!この余裕の笑顔!!



ほんとは、ドSでエロイんですよー!!って、みんなの前で言ってやりたい!!



でも、そんなこと言えるはずもなく…。



「いえ。では、わたしも自分の仕事に戻りますね」



そう言って、自分の席に戻った。



「やけに、遅かったわね」



「え?そう…?」



戻ったら戻ったで、紗希が横から突っ込み、紗央里は向かいからニヤニヤしていた。



「もう、バレバレ。資料室でヤるとか、我慢できないわけ」



「えっ、ちょっ、わたしらヤってないってば」



「でもブラウスのボタン、掛け違えてるけど?」



「ウソっ!!」



やだっ、わたし!と思い慌てて見るも、掛け違ってなんかいなくて。



「ウソよ。なに、確認してんの。やっぱヤってたんじゃない」



紗希の言葉に、おでこを机に預けた。
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