好きだったよ、ずっと。【完】
「とりあえず、先に飲み物いいですか?」



「どうぞ」と、出されたカクテルはキレイなブルーのお酒だった。



「わぁ、キレイ!」



思わず見とれていると、なつこさんがクスリと笑った。



「裕也、説明してあげたら?」



「あ、うん。このカクテルの名前は、青い珊瑚礁っていうんです」



「青い珊瑚礁…?」



「そう、このグラスの縁に粒々したのがたくさん付いてますよね?これ、お砂糖なんですけど、これは渚で砕ける白い波を。グラスの中は、南の青い海。そして、グラスに沈んだチェリーは珊瑚礁をイメージしてるんです」



裕也さんは、ゆっくり分かりやすく教えてくれた。



「飲んでみても、いいですか?」



「もちろんです」



「いただきます…」



一口飲むと、ミントの香りがして心が癒される気がした。



少し甘めで、でもサッパリとしていて。



すごく、わたし好みの味だった。



「おいし…」



一言そう言えば、裕也さんはニコリと笑った。
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