好きだったよ、ずっと。【完】
アワアワしているわたしを余所に、スッと後ろから伸びてきた腕。



思わず身構えると、春夜はわたしではなく、わたしの為に作ってくれた青い珊瑚礁に手が伸びた。



そしてそれを、そのまま自分の手に収めると、最後に食べようと取っておいた、わたしのチェリーちゃんが春夜のお口の中へと吸い込まれていった。



「あー!わたしのチェリーちゃん!!春夜、ひどいよぉ…」



特別チェリーが大好物ではないけど、あまりのショックに顔を床に向けた。



だけどその瞬間、春夜の手がわたしの顎に添えられ、クイッと顔を正面に向かせると春夜の唇がわたしの唇に…。



「んーーーっ!!」



みんなが見てる中で、これはイケない!と必死に抵抗するのに、全然離してくれなくて。



すると、当然のように春夜の舌が、わたしの口を割り入って……。



入って…?



違う、これ舌じゃない。



そう思ったと同時に、唇を離された。



わたしの口の中に、まだ何かある。



恐る恐るそれを噛むと、チェリーの味がした。



「うまかったか?」



「……っ」



口移しでチェリーを与えられたのかと思うと、恥ずかしさで顔が熱くなる。
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