好きだったよ、ずっと。【完】
駅から出て、自宅に向かう途中。
いつの間にか、腰に回されていた手は離れ少し寂しく感じた。
わたしの自宅までは徒歩10分で、この10分も春夜はずっと無言だった。
ただ、わたしの歩幅に合わせて歩いてくれていて。
春夜は、何を考えているのだろう。
わたしに告白されて、困ってるんだろうな。
はぁ…、やっぱり言わなければ良かった。
そんな後悔をしたって、もう言ってしまったものは仕方ない。
短く息を吐き、わたしは口を開いた。
「春夜、送ってくれてありがとう」
家の前に付き、何とか笑顔で言った。
うまく笑えているだろうか。
なのに春夜からは、想像もしてなかった言葉が。
「腹減った。何か作れよ」
「はい…?」
頑張って笑った、わたしの努力を返してほしい…。
いつの間にか、腰に回されていた手は離れ少し寂しく感じた。
わたしの自宅までは徒歩10分で、この10分も春夜はずっと無言だった。
ただ、わたしの歩幅に合わせて歩いてくれていて。
春夜は、何を考えているのだろう。
わたしに告白されて、困ってるんだろうな。
はぁ…、やっぱり言わなければ良かった。
そんな後悔をしたって、もう言ってしまったものは仕方ない。
短く息を吐き、わたしは口を開いた。
「春夜、送ってくれてありがとう」
家の前に付き、何とか笑顔で言った。
うまく笑えているだろうか。
なのに春夜からは、想像もしてなかった言葉が。
「腹減った。何か作れよ」
「はい…?」
頑張って笑った、わたしの努力を返してほしい…。