好きだったよ、ずっと。【完】
「何気に朱里の家、入るの初めてじゃないか?」



「え?あー、そうだったね」



そうだ、送ってもらったことは何度かあったけど家に入れるのは初めてだ。



学生時代、璃香の家に行くことはあったけど、わたしの家に来ることはなかったんだよね。



二人は同じ方角で、わたしは反対方向だった。



もちろん帰りは3人一緒だったけど、途中から璃香と春夜は二人だったわけで。



そんな二人を、ずっと羨ましく思ってた。



わたしが春夜と同じ方向だったら、両想いになれてたのかな?とか色々考えてて。



そんなこと、あるわけないのにね。



「意外と、女らしいのな」



「うん…、意外とね。…って、どういう意味よ!!」



全く、考え事してたから一瞬認めちゃったじゃないっ。
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