好きだったよ、ずっと。【完】
「昨日璃香に、付き合えないって言われて納得できなかった。できなかったはずなのに、心にはスッと入ってきて。今日、喫茶店で璃香に理由を聞こうと思ってたのに、考えることは朱里のことばっかで…」



「わ、わたし…?」



「そう。朱里のことばっか。だから、璃香が来てたことも知らないで」



春夜が、わたしのことを考えてくれてた…?



理由は、なんだっていい。



何でもいいから、春夜がわたしのことを頭に浮かべてくれるだけでも嬉しかった。



「璃香に朱里のことを、女としてどう思ってる?って聞かれて。さっきも言ったけど、俺はお前のこと女として見たことなかったから、あの場であんなこと言ったけど。今、お前にまた好きって言われて…」



今まで目が合ってたのに、急に視線を逸らされた。



「しゅ…、んや?…はっ!!やっぱり迷惑だったんじゃ…」



あー、やっぱりあんなこと言わなきゃ良かった…。



「違うっつーの」



被害妄想に走ってたわたしは、春夜の一言で現実に戻された。



「じゃ…、じゃぁ。なに…?」



わたしは、春夜の言葉を待つことにした。
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