好きだったよ、ずっと。【完】
「ドキドキ、した」



「えっ!?」



春夜の顔は少しだけ、赤くなっていた。



わたしに、ドキドキしてくれた…。



こんなこと、春夜の口から聞けると思っていなかったから嬉しかった。



「なぁ、好きになったらどうなる?」



「え!?どうなるって言われても…」



そんなこと急に言われて、何て答えたらいいのよ…。



すると、春夜はおもむろにわたしの唇を親指でなぞった。



「……っ」



それだけなのに、背中がゾクリとして。



別にキスをされたわけじゃない。



なのに、ドキドキが止まらなくて…。



「キス、したくなるの?」



そう言いながら、何度も何度も唇を親指でスライドさせた。



「し、知らないっ」



春夜の目が見れなくなって、プイッと顔を背けた。
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