いと甘し。
会話を楽しんでいた親子連れも、白玉の味にうっとりしていたおじさんも、全員しんと静まり返ってばあちゃんへ視線を向けた。
私はというと祖母の円地色の浴衣にしがみついたまま呆然としていた。
私なんで怒られてるの?お父さんのお母さんは、私からしたらばぁちゃんじゃん。
何が違うんだ。
「私のことはタエさんと呼びなさい」
「なんで?」
「それが私の名前だから」
そう言って祖母はふっと笑った。スッと通った鼻に目尻がキュッと上がった目。そして美しく弧を描く唇。
線が細くて背筋もピンと伸びている彼女は、上品でもあり、また女らしかった。
なるほど。確かに祖母はばあちゃんじゃない。
その瞬間から、私の中でばあちゃんはタエさんになった。