sweet wolf
それでも、あたしに対して全く関心がない奴もいる。
……いや、関心どころか、敵対心すら抱いているのだろう。
春樹は相変わらず無表情で、あたしに話しかける。
「戯言はそれくらいにしてもらおうか」
それを聞いて、再びあたしの怒りに火が点く。
だが、春樹の次の言葉は、あたしにとっての死刑宣告だった。
「狼の秘密を知った人は、ただでは帰さない。
だから、君は狼に入るか……
この学園から追放だ」
「追放?」
「狼の勢力は、教員にまで広まっている。
だから、君一人を退学にすることも簡単に出来る」