sweet wolf
「もう、杏ちゃん!!」
直樹の声が聞こえ、渋々横を向く。
本当にお節介だ。
あたしが授業中何をしようが、奴には関係ない話なのに。
それに、なぜか直樹まで杏ちゃん呼ばわり。
あたし、直樹の何だっていうの!?
もう授業は終わったらしく、周りは弁当を広げて昼食の準備をしている。
不良たちは陸斗とともにどこかに消え、女子はまたねちねちと悪口を言いながら弁当を開いていた。
あぁ……今日も一人で昼食か。
分かっているけど、やっぱり辛い。