sweet wolf









「杏奈、派手にやらかしてるみたいだね」




美里は、あきれたようにあたしを見て笑っていた。




「あんたのことで、話題が持ちきりだよ」



「それは良かった」




あたしはぶっきらぼうにそう言って、ゴミ箱に捨て忘れたノートの切れ端を丸めて放り投げた。

それは通りすがりの生徒に当たり、生徒は驚いて飛び上がる。





< 34 / 312 >

この作品をシェア

pagetop