今日も笑って嘘をつく
ーーーあれから、“コスプレお化け屋敷”の仕事は順調に進み、何事もなく休憩にさしかかる時だった。
そう、何事もなく。
「あ"ぁ?お前、俺等の姫に何すんだよ!」
…何事もなかった、ハズだった。
この怒鳴り声が響き渡るまでは。
はぁー。なんだよ一体。
こういう時は誰がどーするかしってるのか、騒いでる奴。
わたしが動かなくちゃいけないんだよ。
めんどくさいったら、ありゃしない。
まじ、迷惑。
「はぁ……仕方がない。」
私はため息を漏らしつつ、何か大事が起きるとさらに面倒くさいのでそさくさと怒鳴り声がした方に向かった。