今日も笑って嘘をつく
「和樹もバカか。ひかるはともかく菜綺がmailを見るワケねーだろーが。」
部屋着……じゃなくて、私服を着ている仁が言った。
部屋着じゃないってことは“あれ”を本当にやるのか……。
本当、イキナリだなー。
「あぁ。そうだった。菜綺がmailなんて見るどころか携帯持ち歩かないのを忘れてたぜ。」
「そーだよねー。急用の時は本当困るよねー。繋がらないから。」
仁が言った言葉にひかると和樹が納得するように言った。
「ちょーと、待って!?それじゃあ、私がアナログ人間みたいじゃんかー!」
一応、華の女子高校生だよ!?
一応、ね。
「え、お前アナログ人間じゃなかったのか……?」
仁がびっくりしたように言った。
なんだ、それ。
イラってくるじゃんか。
……こいつ面白がってやがるな…。
「………うぜぇー。」
ぼそっとつぶやいた。ぼそっと、ね。
反論すると逆撫でしそうだし。
何せ仁はドsだからね。