今日も笑って嘘をつく

「んー?なんか言ったかー?」





「(地獄耳め。)」





お前はいぬか!






「ねーねー。僕お腹空いたって言ったでしょ。」





私服に着替えた千春が笑いながら言った。



……それはそれは黒い笑顔で…。






「そ、そだね。早く食べよっか。」






私はみんなの分のスプーンをだしてから席に座った。






「「「「「いただきます。」」」」」







うん。今日はみんな見事にハモったね。



なんか、感動…!







「でさぁ。なんで急に“あれ”する事になったのー?」







ひかるが首を傾げながら言った。





か、可愛すぎる……。

破壊力ハンパない……。







「今日なんか、Black City(ブラック シティー)で盛大な人身売買があるらしいんだよねー。本当、何が楽しいんだか。」






千春がため息混じりに言った。







「なにそれ。絶対潰すの楽しいじゃんか。」






「菜綺。お前も物好きだな。」






仁が呆れたように言った。

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