今日も笑って嘘をつく

ーーー……一瞬、ほんの一瞬だけこいつの目が泳いだ。






「はァ?何言ってンだよ〜。菜月さん。」






それは気を張っていなければ、何も気づかないぐらいの一瞬だった。







でも、それを情報屋の私が……いや私と千春が見逃すワケがない。




だってその証拠に千春は口角をあげて秋の方を真っ直ぐ見てるし。








まぁ、私で気づけたんだから千春には余裕で気づけるか。

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