総長からの「愛してる」Ⅱ
俺が声をかけてもぼーっとしたまま、気づかない。
これが廉が言ってたやつだよな?
「………………。」
しばらく宙を見ていたかと思うと、いきなり俺の方を見た。
そして口を開きかけて、何かに気付いたように辺りを見回した。
「なんか探してんのか?」
「(こくこく)」
頷いた美愛は、口を動かした。
「えっと………か、み?ああ、紙か。」
そういえば声も出ないんだったよな。
「勝手に借りちゃうけど、これでいいんだよな?」
ガラステーブルの上にあったスケッチブックとペンを渡す。
捲られてるから、多分美愛のために廉が買ってきたんだと思う。