総長からの「愛してる」Ⅱ
「大事な人?」
墓地といったら当然、そういうことだろうと思うけど、あんまり突っ込まないほうがいいかな?
「まあな。俺が言っていいのかわかんねぇし、気になるなら直接聞きに行ってこい。」
「え?」
海斗は、今まで歩いてきた方向から、別の方向に向きを変えて、私の少し先を歩き出した。
「知りたいんだろ?龍嵐の仲間のこと。」
そう言われ、私は迷わずに頷く。
興味本位とかじゃなくて……知りたい。
大事な仲間だから、助けてあげられなくても支えてあげたい。
そんな思いに駆り立てられ、私の足は自然と海斗の後ろを追った。