総長からの「愛してる」Ⅱ
私から目を逸らし、目を閉じた海斗。
無意識なのか、口元には笑みが浮かんでいる。
でも、もちろんそれは、良い笑みじゃなくて……誰かを蔑むときに見せる黒い笑み。
「あの女は、自分の体を売った。
所謂 (いわゆる) “枕営業” ってやつだ。」
その一言で、海斗が私を嫌った理由が明らかになった。
私にお母さんを重ねていたんだ。
「毎晩毎晩、あの女は芸能界のお偉いがたに腰を振った。
そんで、ついにはテレビの仕事まで手に入れた。
……あいつは、枕営業をすることに快感を覚え、腐るほどヤリまくった。
そして、いつの間にか腹の中に俺がデキタ。」