総長からの「愛してる」Ⅱ
「過去の私は彼の死を信じたくなかった。
そばにない温もりが、事実をつきつけようと、
誰かの涙を見ようとも、信じなかった。
ろくに食べずに家に閉じこもった私は、ある日倒れて病院に運ばれた。
そこで、來叶の子が私の中にいることを知った。」
そこまで言った美愛。
隣にいた廉也が、未來を抱き上げ、美愛へと渡す。
「………この子を産むまで、また色々と試練が立ちふさがった。
死のうともしたけど、この子を殺すことができなかった。
この子は、來叶が残した私の生きる意味だから。
産むと覚悟した私は、自分を売ってこの子を育ててきた。」