虹のソラ

颯太side

「見つかんねぇーなぁ・・・。」
「ねぇ・・・。どうしよー・・・。なんかぁ・・・ごめんねっ、秦夜のせいでWデートがめちゃくちゃになって・・・。」
好未は少し泪を流した。
「なくなって。おめぇーが悪いわけじゃねぇーんだから。」
抱き寄せて、安心させようとした。

「ごめんねぇ・・・ごめんねぇ・・・。」
とうとう好未はこの言葉しか言わなくなった。
「あいつっ・・・。彼女まで泣かせやがって・・・ッ・・・。」
「あ、ありがと。もう・・・離していいよ。」
「あ、あぁ。」

「ベンチに座ろう?」
好未が近くにあったベンチを指差す。
「あ、あぁ。」

横にはラブラブなカップルが座っていた。
外なのにイチャついてた。


その瞬間、遠くから声がした。

走ってきた。

「わぁ!未玖ちゃん!!どうしたの?そんなに汗かいて。」
「あ、あのねっ。秦夜クンが・・・いたの。」
「ど、どこだっ?!」
「あの・・・店の前。」
「あいっつ。」
俺は、あンときの店の前へ行った。
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