虹のソラ
壁に間抜け面してよっかっかている秦夜を見つけた。

どすどすとそいつに近づく。
「あんなぁ!てめぇーどういう根性してんだよっ。」
「はぁ?おめぇー何様だよ、先輩だからって、えらそーにしないでくんない?」
「別にえらそーにしてねぇーしさぁ。」
「ふーん。」
カチンときた俺は、秦夜の胸倉を掴んだ。

「あんなぁ!おめぇーの彼女が泣いたんだぞ?俺にずっと『ごめん』って、てめぇーの代わりに言ってくれたんだぞ?!なぁ!なぁ!!」
「そーんなに、俺の彼女が大事か?」
「はっ?!」
「なら、『付き合ってください』とかでも言えば?」
「意味わっかんねぇー言葉使うなーッ」
「意味わかんないんだー。君は日本人じゃないんだね。じゃー・・・☆$*※...」
「うるせーんだよ。」
「ふーん。そろそろ離してくれないかな。」
「いや、反省するまではなさねぇ。」
「そーんなに、僕ちゃんのことが好き?」
「うるせぇっ。」
と言った同時に胸倉を離してしまった。
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