ありがと。
早く明日になればいいと思う気持ちに反して
時間はゆっくり、ゆっくり過ぎてゆく。
「あ~なんだったんだろ…。てか!あたし病院にっ!!」
ボサボサな髪の毛を適当に整え
こんな頭で隼人君に会っていたのかと
ショックを受けながらも病院にいく準備をした。
「あー!やばいよっ!混んじゃう~」
勢いよくドアを開けると
―ゴンッ―という鈍い音がした。
嫌な予感がして恐るおそる見てみると
案の定隼人君がおデコを抑えて
うずくまっていた。
「あ~…のぅ…隼人君。大丈夫…?」
思わずドアに隠れながら聞いた。
隼人君はムクっと立ち上がって
微笑んだ…様に見えたが、怒られた。
「か~の~んっ!!テンメェ!!ドアは静かに開けろっ!」
おデコを真っ赤にして怒る
隼人君は少し間抜けに見えて、笑ってしまった。
「ぶ…ぶはははっ!!何?!そのおデコ~!!やばーい!」
ゲラゲラと笑っていると隼人君が
デコピンしてきた。
「いったぁ!何すんの?!も~」
