過酷!?王子達とのダイエットレッスン!

小柄な王子様!?




「うーーっ。緊張するなぁ・・・。」

体育館で式を待つ、私の名前は
春日咲 瑠璃。今日は高校の入学式!
私も晴れの女子高生!
・・・何だけど、私は皆よりも巨体。

それもそのはず、自慢じゃないけど
私の体重は80キロ!皆の2倍・・・
くらいかな?


・・・別になりたくてなった訳
じゃない。自分から太りに行く人って、
早々いないもんね。


「ねぇねぇ?見て見て、あの子!」

「うわー。ヤバッ!あの体型・・・!
滅茶苦茶うける〜」

皆のヒソヒソ話が聞こえてくる。
そんな小声で言ってないで、堂々と
言ったらどうなのよ!


私だって・・・なりたくてなった訳
じゃない。この体重になるまでも
努力をしなかったわけじゃない。

色々と頑張ったんだよ?

サプリメントとか飲んだし運動も
頑張った。多分。

だから、私は悪くない!堂々としていればいいんだ!


「あの巨人ちゃん、何組かなぁ?」

「さぁね、名前も知らないし
分かんない。でも一緒のクラスだけは なりたくないよねーっ」

「だよねー!」

そんなお喋り声と笑い声が
聞こえてくる。

あー、もぅ我慢出来ない。


「あのねぇ!」
「あのさ、うるさいんだけど!
今、集会が始まろうって時に騒ぐの
やめてくんない?大体、お前らの方が
化粧濃すぎて突進の巨人だっつーの」

『なっ・・・!?』


私の言葉を遮るようにして庇ってくれたのは、私よりも大きいけど男性にしては小柄な少年だった。


「な、何よアンタ!この化粧のどこがお かしいっていうのよ!この化粧は、
モテカワプリティ週刊誌に載ってた・ ・・」

「だから、何だっていうんだよ。そんな
ゴテゴテした気持ち悪い化粧なら
こっちの子の方が可愛い!」

そう言って少年は私のことを指差した。

・・・って!?

「ちょ、ちょっと待ってよ!流石に
この人達より可愛いっていうのは・・ ・」

「そんなことない!君の方が絶対
可愛い!」

「な、何ですって!?」

ま、まずい!注目をされ始めている!!
そしたら、もしかしたら付き合い疑惑が出てきて、私はともかくこの人に迷惑がっ!

「ちょ、ちょっと来て!」

私は少年の腕を引っ張り、一度体育館を出た。
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