お茶の香りのパイロット
それからフィアはなるべくルイリードの戦闘の負担を軽くするように、セイリールの戦闘操作もおぼえて、ルイリードのサポート役にはげんでいた。
一方、アルミスはルイリードの家から半径5kmに包囲網を張ってセイリールを捕獲する準備をしていた。
「アルミス、準備はOKだぞ。」
「よし、位置はだいたい予測できているし、ここで演習でもしていれば出て来るはずだ。
さぁ・・・ルイリードかかってきなさい。」
ヤーガンとディッドが最初に走り回って演習している間は、何の変化もなく平原になんの音もしなかった。
「これだけ走っていても何の反応もありませんか。
ということは・・・狙いは・・・私?
じゃ、それに乗ってあげなくてはいけませんね。」
「それは危険すぎだ、アルミス・・・ラーガでは動き負けする。」
ナオヤはアルミスを止めたが、アルミスはルイリードの思惑を知るためにラーガで出ることにした。
用心のために、ラーガの前後にディッドとヤーガンを配備していたが、ディッドとヤーガンはラーガとの間に別の結界を張られて動けなくなってしまった。
「ディーナ!、ワガン!・・・くっ、こんなにあっさりと孤立させられるとは。」
「おまえの希望通り、結界を解いて出てきてやったぞ。
だが、おまえの味方はこの戦いには招待したおぼえはないからな。」
「貴様がルイリードか?」
「ああ、そうだ。そしてもうわかっているだろうが、この愛機セイリールには妻のフィアもいる。」
「妻・・・だと!フィア・・・フィア!きこえるか、アルミスだ。
君は元気なのか?どうしてセイリールに乗っている?」
「アルミス・・・私は、あなたと戦うためにここにいます。」
「なっ!・・・今、なんていった・・・。
戦うためとは、君はセイリールのコクピットにいるってことか?
操縦しているのか?」
「セイリールはもともと2人乗りでな。
愛妻には情報処理をしてもらっている。
実際に、おまえとぶつかるのは俺だ。
じゃ、手加減なくやらせてもらうぞ!」
「フィア、どうしてだ?どうして、ルイリードを手伝っているんだ?
私はずっと君を捜しまわっていた。
結界を解明するのに時間がかかってしまったのは申し訳ないと思っている。
でも・・・どうして心までルイリードにゆるしたんだ?」
「それ以上、話をすることは許さない!
まぁ、じっくり話をすることはもうできないだろうがな。
おらおら・・・そんな動きじゃ、ラーガが死んじまうぞ!」
「うっ・・・あっ・・・ラーガ、距離をとるんだ。」
「だめだ、アルミス。接近戦でなんとかしないと、離れたら大きいのを撃たれる!」
「わかった、くっ・・・仕方がない、コクピットははずしたいと思っていたが、殺されるわけにはいかないからな。」
アルミスはフィアが以前乗っていた、アフィニのショットガンとカッターナイフを構えた。
「う・・・やっぱりコクピットは狙えない・・・。フィアがいるとわかっていて突き刺しにいくなど・・・。」
カッターでセイリールの腕を狙って突き立てたアルミスだったが、一瞬早くセイリールは姿を消し、アルミスが後ろを振り返ったときには、ラーガのカッターのついている右腕が斬りおとされていた。
「・・・っ!」
「次は左腕だが・・・どうする?
このまま、セイリールとラーガで戦ったらラーガが死ぬことになると思うが。」
「ルイリード・・・君の狙いは何だ?
白ドールを倒していってくれてるなら、我々と共同で戦ってもいいんじゃないのか?」
「白ドールだけならな。
だが、最後の親玉相手する頃には・・・今のおまえとラーガは足手まといこの上ないんだよ。
セイリールの腕1本取れないおまえたちには、到底勝てる相手じゃない。
敵は、結界は当たり前のように使ってくるし、おまえの頭脳さえも玩具のように横取りする相手だぞ。」
「頭脳を玩具にとは・・・どういうことだ!?」
「自分で調べてみるんだな。
じゃ、そろそろお遊びも終わりにしよう。
あ・・・ラーガの一部は貰い受けるが悪く思うなよ。
じゃあな。」
「何!?あっ・・・うわぁああああああああ!
ラーガぁあああ!」
セイリールはコクピットをえぐるようにラーガを斬ると、中距離用魔法散弾でバラバラに吹き飛ばした。
「アルミス・・・近いうちに・・・また。」
一方、アルミスはルイリードの家から半径5kmに包囲網を張ってセイリールを捕獲する準備をしていた。
「アルミス、準備はOKだぞ。」
「よし、位置はだいたい予測できているし、ここで演習でもしていれば出て来るはずだ。
さぁ・・・ルイリードかかってきなさい。」
ヤーガンとディッドが最初に走り回って演習している間は、何の変化もなく平原になんの音もしなかった。
「これだけ走っていても何の反応もありませんか。
ということは・・・狙いは・・・私?
じゃ、それに乗ってあげなくてはいけませんね。」
「それは危険すぎだ、アルミス・・・ラーガでは動き負けする。」
ナオヤはアルミスを止めたが、アルミスはルイリードの思惑を知るためにラーガで出ることにした。
用心のために、ラーガの前後にディッドとヤーガンを配備していたが、ディッドとヤーガンはラーガとの間に別の結界を張られて動けなくなってしまった。
「ディーナ!、ワガン!・・・くっ、こんなにあっさりと孤立させられるとは。」
「おまえの希望通り、結界を解いて出てきてやったぞ。
だが、おまえの味方はこの戦いには招待したおぼえはないからな。」
「貴様がルイリードか?」
「ああ、そうだ。そしてもうわかっているだろうが、この愛機セイリールには妻のフィアもいる。」
「妻・・・だと!フィア・・・フィア!きこえるか、アルミスだ。
君は元気なのか?どうしてセイリールに乗っている?」
「アルミス・・・私は、あなたと戦うためにここにいます。」
「なっ!・・・今、なんていった・・・。
戦うためとは、君はセイリールのコクピットにいるってことか?
操縦しているのか?」
「セイリールはもともと2人乗りでな。
愛妻には情報処理をしてもらっている。
実際に、おまえとぶつかるのは俺だ。
じゃ、手加減なくやらせてもらうぞ!」
「フィア、どうしてだ?どうして、ルイリードを手伝っているんだ?
私はずっと君を捜しまわっていた。
結界を解明するのに時間がかかってしまったのは申し訳ないと思っている。
でも・・・どうして心までルイリードにゆるしたんだ?」
「それ以上、話をすることは許さない!
まぁ、じっくり話をすることはもうできないだろうがな。
おらおら・・・そんな動きじゃ、ラーガが死んじまうぞ!」
「うっ・・・あっ・・・ラーガ、距離をとるんだ。」
「だめだ、アルミス。接近戦でなんとかしないと、離れたら大きいのを撃たれる!」
「わかった、くっ・・・仕方がない、コクピットははずしたいと思っていたが、殺されるわけにはいかないからな。」
アルミスはフィアが以前乗っていた、アフィニのショットガンとカッターナイフを構えた。
「う・・・やっぱりコクピットは狙えない・・・。フィアがいるとわかっていて突き刺しにいくなど・・・。」
カッターでセイリールの腕を狙って突き立てたアルミスだったが、一瞬早くセイリールは姿を消し、アルミスが後ろを振り返ったときには、ラーガのカッターのついている右腕が斬りおとされていた。
「・・・っ!」
「次は左腕だが・・・どうする?
このまま、セイリールとラーガで戦ったらラーガが死ぬことになると思うが。」
「ルイリード・・・君の狙いは何だ?
白ドールを倒していってくれてるなら、我々と共同で戦ってもいいんじゃないのか?」
「白ドールだけならな。
だが、最後の親玉相手する頃には・・・今のおまえとラーガは足手まといこの上ないんだよ。
セイリールの腕1本取れないおまえたちには、到底勝てる相手じゃない。
敵は、結界は当たり前のように使ってくるし、おまえの頭脳さえも玩具のように横取りする相手だぞ。」
「頭脳を玩具にとは・・・どういうことだ!?」
「自分で調べてみるんだな。
じゃ、そろそろお遊びも終わりにしよう。
あ・・・ラーガの一部は貰い受けるが悪く思うなよ。
じゃあな。」
「何!?あっ・・・うわぁああああああああ!
ラーガぁあああ!」
セイリールはコクピットをえぐるようにラーガを斬ると、中距離用魔法散弾でバラバラに吹き飛ばした。
「アルミス・・・近いうちに・・・また。」