【仮題】鴉の箱庭

契約といっても
そう対して難しいもんでもなかった。
ただ"掟"の書かれた冊子を手渡され
名簿に名前、血判を押して
最後に"鴉"専用の自分の名前が彫られたバッチを制服に付けるだけ。

「...これだけ...ですか?」
「そーそー♪ラクチンでしょ??」

先程の少女がヘラヘラとソファーの上で跳ね回る。
何も変わった気がしない...
もっと何かあると思っていたのに...

「アキ、済んだでしょ?先に帰ってて。
俺まだここでやらなきゃなんないことがあるんだ。」

頭にハテナが飛んでいるアキに変わらずミツルは優しく声をかけた。

「ほら、"掟"とか。明日までに全部覚えなきゃいけないんだよー?執行しなきゃいけなくなるんだから俺たち」
「そうなのか?」
「俺もアキくんがぐっすりの間にぜーんぶ覚えちゃいました☆」
「なっ...!分かった。今日はこの辺にして戻るよ。」

失礼しました。
明日以降よりよろしくお願いします。
とアキは礼をし、和やかとなった"鴉の箱庭"を後にした。







ーーー...

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