Snow Love. ~大好きなキミへ~
腰かけたベンチがひんやりと冷たくて思わず身震いをすると、私はマフラーをきゅっと締めた。
「……で、話って?」
静かな公園にぼんやりと響いた橋本くんの言葉に、私は顔をグッと伏せる。
「えっと……」
「うん」
「あの、ね……」
「……お母さんのこと、解決できた?」
「えっ……あ、うん……」
なかなか言い出せずにいた私の代わりに橋本くんが聞いてくれたから、私はその問いかけに小さく頷く。
なんだか橋本くんの顔を見ることができなくて、私は俯いてスカートの裾をぎゅっと握りしめた。
緊張と不安と、少しの恐怖で、私の心臓はいまだにドキドキと波打ったまま。
……でも、言わなきゃいけないよね。
「なぁ、陽乃」
「……っ、ん……?」
「もう、お前は前に進めてるんだよな……?」
「……ん。私の気になってたことも、悩んでたことも、不安だったことも。全部全部、解決できたよ」
私がそう言うと、隣にいた橋本くんはふっと笑みをこぼして、
「じゃあ、俺も前に進まなきゃな」
って、そう言った。
「陽乃、こっち見て」
私は目線をグッと上に向け、私より高い位置にある橋本くんの顔を見上げる。