【完】君ノート
「なに黙ってんのよ?いい加減、なんか言ったらどうなのよ!!」
勢いよく掴みかかろうとする女子生徒に、私は思わず後退りしてしまった。
その拍子に、クラッと足がよろめく。
───落ちる!!!
目をギュッとつむった。
───ガシッ!
誰かに腕を掴まれる。
「あんた達!危ないでしょ!!
なにしてんの!?」
ゆっくりと引き寄せられ、体を支えられる。
びっくりした。
目を開けたら、さくら先輩がいたんだもん。