【完】君ノート




「お礼なんて。そんなのいいのに」



「ううん!会いたがってる!
また、会いにきてくれる?」


こんな可愛く聞かれたら、うなずく以外できねーし。



「うん。分かった」



そう言うと、満足そうに笑ってた。






「おばあちゃんと、花を育てたら、優くんにお花あげるね!
なにがいい?すずらん?」



君の話してる未来の中には、

当たり前のように、俺がいる。



それが、ただ純粋に嬉しかった。





「うん。じゃあ、すずらんで」




花音みたいな、すずらん。な。




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