【完】君ノート
「ありがとう、教えてくれて。
でも花音は無理しなくていい。
俺、待ってるから。
花音がいつか俺に話せるようになるの、待ってるから」
優くんにはお見通しだってこと?
私のこの(笑)は、嘘だってことが。
「だから、我慢なんてしないで、ありのままの花音でいて」
そう言って優くんは、優しく私の手を握ってくれた。
温もりを知らない私の震えていた手を、簡単に温めてくれたね。
優くん、ありがとう。
嬉しくて、涙がでた。