助手席にピアス

琥太郎の胸にくっだりと身体を寄せながら、まどろんでいると様々なことが頭を駆け巡った。

今日の朔ちゃんと莉緒さんは、本当に幸せそうだったな、とか。

朔ちゃんの言っていた通り、私、朔ちゃんの妹になるんだ、とか。

その前に、琥太郎と結婚するって言ったら、お母さんとお父さんとおじいちゃんはビックリするだろうな、とか。

そう言えば、お世話になった桜田さんにも地元に戻ることを話さなくちゃ、とか。

そして私のことをいつも心配してくれていた美菜ちゃんにも、琥太郎からプロポーズされたことを報告しなくちゃ、とか。

それから、引っ越しの準備もしなくちゃならないし、そうそう、森のお菓子屋さんに通うために車の免許が取った方がいいよね、などなど……。

とにかく、ありとあらゆることが頭に浮かび消えていった。

そんな中、密かに思う。

もし、琥太郎が浮気をして、私と別れると言い出したら……。

その運命を変えるために、このクリスタルのファーストピアスをわざと落とすの。

ベッドの枕元がいい? それとも、車の助手席がいい?

琥太郎が私を裏切ることは、絶対にないと断言できるけれど……。


END
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