嗤うケダモノ

なんかね、全部ツボるの。
全部カッケーとか思えるの。

コレ、かなりキてるよネ?!
こんなに好きなトコロを列挙できるとか、完全に恋だよネ?!

もうシチュエーションに酔ってるダケじゃないよネ───??!!

あぁ、『好き』と叫びたい。
枕抱いてゴロゴロ。

あぁ、でも叫べない。
枕抱いてウジウジ。

彼の愛情表現はそりゃもう露骨で、ひょっとしてって気持ちもある。

でもさー…

相手は誰もが憧れる『ペガサス(偽)』デスヨ?
加えて私は、Fカップ美女じゃねーンデスヨ?
(↑前回のダメージの後遺症)

もしも

『あれー? 本気にしたのー?
ヒナってバカだよネー』

なんてコトになったら…

余裕で死ねる。

要するに自分に自信がナイの。

なんで私なンだろ?
枕抱いてゴロゴロ。

彼はドコまで本気なンだろ?
枕抱いてウジウジ…

ドドド… バターン!


「日向ぁぁ! 起きろぉぉぉ!」


一応戸建てとはいえ、ダレカさんチのように豪邸ではないフツーの庶民ハウスを揺るがせて日向の部屋に飛び込んできたのは…


「おねぇ… アンタは地震か。」


そう、三つ年上のお姉ちゃん。

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