嗤うケダモノ


そんなワケで、
『幽霊になったヨコタ先輩とコンタクト取ってみよーゼ作戦』
を、由仁は提案した。


「メール送ってくンだもん。
きっと読めるよ。
コッチから送ってみよー。」


と、由仁は言った。

本物の幽霊なら、そんなコトをしたら危ないンじゃないかと部長が言った。


「だいじょぶ、だいじょぶ。
先輩は君らのコトを心配してくれてンだよ?
危害加えたりしないっショ。」


と、由仁は言った。

だけど、メールのやり取りだけでは、確かめるコトにならないンじゃないかとヨコタさんが言った。


「ダヨネー?
だから返事はメールじゃなくて…
そーだナー…
密室にナニカ証拠を残してもらうとか、どー?
ケータイを扱えるガチの幽霊なら、チョロいっショ?」


と、由仁は言った。

つまり、

①一部屋用意する

②部屋の内部をカメラで撮る

③その後、封鎖する

④先輩にメールを送り、朝までに痕跡を残してくれるようお願いする

⑤翌日鍵を開けた時にビフォー・アフター箇所があれば、ガチ確定☆

こーゆーコト。

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