嗤うケダモノ
本格的にお怒りデスカ。
ソーデスカ。
ナニがいけなかったンだ?
ドコがいけなかったンだ?
ひょっとして…
「…
ヒナ、後悔してるの?」
足を止めた由仁は、遠くなる日向の背中にポツリと問い掛けた。
「…」
同じく足を止めた日向が、俯いたまま小さく呟く。
だが、吹き抜けた風が声を奪っていく。
「…ナニ?」
「~~~~~っっっ!!!
せんぱぁぁぁぁぁい!!!
回れ右ィィィィィ!!!!」
「っ??!! ハイィ?!」
さっきの儚げな囁きが嘘のような日向の怒号が、空気を震わせた。
ピョコンと飛び上がった由仁が 慌てて彼女に背を向ける。
(ナニコレ?ナニコレ?
いったいなんなの?)
緊張で固まる由仁の背中に…
ドゴっ
「グハっ?!」
凄い勢いでナニカが衝突した。