嗤うケダモノ

「ヒナー。
ねェねェ、ヒーナー?」


返事はナイ。


「ヒナってばー。
ヒーナー? ヒナちゃーん?」


やはり、返事はナイ。

すっかり日が落ちて、薄暗くなった校内。

駐輪場に向かって、一人スタスタ歩いていく日向の背中を、由仁は途方に暮れながら追いかけていた。

ハイ。
コトが終わってから、口を利いてもらえマセン。

ソレどころか、まともに目も合わせてもらえマセン。

ナニコレ?

普通、甘い空気が流れンだろ。
ハイパーデレタイム突入のハズだろ。



怒ってンの?


「ねー、ヒナー…
やっぱ女のコ的には、海辺のホテルなんかが良かったのー?」


「…黙りやがってクダサイ。」


「ぅ…
じゃ、痛かったのー?
でも、思ってたほどじゃなかったでショ?
だってヒナ、あんなに濡」


「黙りやがってクダサイっ!!」




取りつくシマもねーよ…

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