鍵の付いた羽根たちに。Ⅰ


いつ襲われるか、
わからない状態の梓。

それを見ていて腹が立っているのは、
俺が…
いや、気のせいだろう。

とりあえず、
姫は救いにいかなきゃな。

「悠利。
アイツ等に電話して、
○□倉庫に来いと連絡しろ。」

ソファーから立ち上がり、
バイクの鍵を握りながら言う。

「空遥は?」

「俺は…
先にいって片付けてくる。」

心に誓った約束。
お前…梓を守ってやるよ。


だから…
だからそれまで…

無事でいてくれることを願おうか。

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