鍵の付いた羽根たちに。Ⅰ
In○○倉庫
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"ある人"をさがし続け、
もう約何年過ぎただろう…
"ある人"を探すために、
何人と"此処"からスパイを送り込んだろう。
それでも、
"ある人"は見つからなくて、
見えなくて、
影も形も、
痕跡すらも残さないで…
そんなときに舞い降りるように、
届いたメール。
簡単なものだった。
"お前らの総長は頂いた。
返してほしくば、○□倉庫に来い"
たったそれだけのものだった。
けれど今の俺らには、
それだけで十分で、
それだけで喜ばしたかった。
一部を除いて。
そっか…
頂いた…ね……
フッフハハハ…
上等じゃん。
その喧嘩かってやんよ…