【完】白衣とお菓子といたずらと
「ごめん、不安にさせて」


「……私こそ、ごめんなさい」


そう言って俺を下から見つめてきた彼女の目には涙が溜まったまま。その状態でにっこりと微笑まれると破壊力抜群だ。……正直もう我慢できそうにない。


先ほどから香る俺と同じ香り、すぐ傍に感じる彼女の体温。全てが俺の理性を奪っていくには、充分な条件だった。


抱きしめていた力を緩め、右手で彼女の頭を、左手で彼女の腰をグッと引き寄せた。そして、そのまま彼女の唇へと導かれた。


彼女が抵抗せずに、受け入れてくれたことも嬉しくて、理性の崩壊を後押しした。歯止めが利かずに、もっともっとと彼女を求め、角度を変えながら何度も深く、深くキスをした。


「……ぅ…ん、……ん」


彼女から漏れ聞こえる声に、俺の中にある欲望が、むくむくと大きくなっていくのを感じた。


俺の鼓動もどんどん大きくなっていく。


服越しに感じる彼女のものも同じで、強く、そして早く脈をうっている。俺だけじゃないんだということが、妙に安心感を与えてくれた。
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