【完】白衣とお菓子といたずらと
彼女から離れるのは嫌だけど、ずっとここでこうしている訳にはいかない。


よくよく思い出してみると、ここは洗面台の前だ。


……なんで、こんな所で興奮しちゃってるんだよ。


後ろ髪を引かれる思いで、仕方なく一度彼女から身体を離した。


美沙はキスの余韻に浸っているらしく、いつもより艶やかな表情で、俺を見上げてきた。


もう一度口付けたい気持ちは、必死に押さえ込んだ。


「……おいで」


そう一言だけ呟いて、彼女の左手を握り、歩き始めた。


目指す場所は寝室。彼女も俺の意図は分かっているだろう。


彼女は何も言わず、俺に手を引かれながら、とぼとぼと俺の後ろを付いてきてくれている。


これは、同意ととってもいいんだよな?





――ガチャリ


扉を開け、目の前に見える使い慣れたベッド。


そこに彼女を誘導し、ベッドの上へと彼女をゆっくりと押し倒した。
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