【完】白衣とお菓子といたずらと
「何か言ってよ。……この歳で初めてとか、重いでしょ?」
黙ってしまった俺に、彼女はありもしない事を言い出した。
重いなんてこと、あるわけないのに。
誰にも身体を許していないなんて、そんな嬉しいことはない。
組み敷いている状態から起き上がり、彼女との間に距離ができると、今にも泣きそうな不安な顔をしていた彼女の目から、遂に涙が溢れてきてしまった。
あーあ、泣く必要なんて全く無いのに。
未だにベッドに仰向けに寝たままの彼女を抱き起こすと、俺に跨り向かい合うように座らせた。
止まることなく、頬を伝っていく涙。そして、真っ赤な目と引き結んだ唇。
不謹慎だと分かってはいるけれど、彼女の全てが綺麗で魅力的で、そして愛おしい。
ただ辛そうな顔をいつまでもさせているのは、俺も辛くて、早く泣き止んで欲しいと、自分の親指で彼女の涙を拭った。
「泣かないでよ。……嬉しかっただけだから」
「……嬉しい?」
俺の言葉に、信じられないものでも見るように、すごく驚いた顔をした。ほら、やっぱり俺の気持ちは伝わっていなかった。
「もちろん嬉しいよ。だって美沙がまだ誰のものでもないって事でしょ?そんな嬉しいことないよ」
「でも……勇気振り絞って話したのに、何にも答えてくれなかった」
「嬉しい反面、意外すぎてね。だって、美沙モテるでしょ?今までも付き合ってきた人は?」
黙ってしまった俺に、彼女はありもしない事を言い出した。
重いなんてこと、あるわけないのに。
誰にも身体を許していないなんて、そんな嬉しいことはない。
組み敷いている状態から起き上がり、彼女との間に距離ができると、今にも泣きそうな不安な顔をしていた彼女の目から、遂に涙が溢れてきてしまった。
あーあ、泣く必要なんて全く無いのに。
未だにベッドに仰向けに寝たままの彼女を抱き起こすと、俺に跨り向かい合うように座らせた。
止まることなく、頬を伝っていく涙。そして、真っ赤な目と引き結んだ唇。
不謹慎だと分かってはいるけれど、彼女の全てが綺麗で魅力的で、そして愛おしい。
ただ辛そうな顔をいつまでもさせているのは、俺も辛くて、早く泣き止んで欲しいと、自分の親指で彼女の涙を拭った。
「泣かないでよ。……嬉しかっただけだから」
「……嬉しい?」
俺の言葉に、信じられないものでも見るように、すごく驚いた顔をした。ほら、やっぱり俺の気持ちは伝わっていなかった。
「もちろん嬉しいよ。だって美沙がまだ誰のものでもないって事でしょ?そんな嬉しいことないよ」
「でも……勇気振り絞って話したのに、何にも答えてくれなかった」
「嬉しい反面、意外すぎてね。だって、美沙モテるでしょ?今までも付き合ってきた人は?」