【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~
私はあなたの探している『紅』。
でも今の私の瞳の色は、紅い色をしてはいないからばれる筈がないの。
ゴメンネ---
会長の後姿に小さい声でソッと謝り、ようやく自分の足を動かす事が出来た。
私の瞳の色が紅に変わる時…、
それは自分の感情が高ぶった時なのよ---
平常心である今は、いくら私の瞳の色を見たところで紅い瞳に変化する事はない。
会長…、
惜しかったね---
思わず口元に笑みが零れた。