恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
「真智さん、いこっか」
手をガシッと握られた。
相手は、丈治君。
その手を、振り解かなければいけないと思っているのに、私は手を繋いだまま歩き出した。
慶次郎が見ているのに。
「俺達がイチャイチャしてたら、慶さんもサトとその気になるんじゃないかな~と思ってさ」
丈治君はそう言って、繋いだ手をブンブンと振った。
妹のため。
それはいいわけな気がして。
丈治君はどんどん積極的になって、指を絡めたりしてきたんだ。
「やりすぎじゃない?」
「そう?慶さん鈍感だから、これくらいやらないと」
と、肩に手を回してくる。
見ないで。
見ないで慶次郎。
そう願いながら、振り向く。
と、
思いっきり目が合った。