恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
今まで見たことのない表情。
いつも冷静で落ち着いていて、穏やかに微笑んでいる慶次郎。
丈治君を立たせた慶次郎は、にらみつけるような目で丈治君を見た。
「ごめん、丈治。お前のことはかわいいけど、今回だけは譲れない」
ゆっくりと丁寧に話す慶次郎。
私の方をチラっと見た後に、続ける。
「サトの気持ちには気付いてる。今、ちゃんと話してきた。僕は、真智のことが好きだから。ごめん」
真智?
真智って呼んでくれたぁ。
って感動している場合ではない。
弟のようにかわいがっている丈治君との亀裂。
私のせい。