恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
「この写真がきっかけで、カメラマンを目指すようになったんですよ。父もこの写真をとても褒めてくれて。写真を撮ることで寂しさも消えていったんです」
キラキラした瞳で話している慶次郎の隣で、私はただ話を聞くことしかできなかった。
「真智のお母さんは、生きている。真智がお母さんを幸せにしてあげられる。僕の母はもういない。だからね、真智は真智の思うように生きていい。お母さんを幸せにしたいと願うことは悪いことじゃない。僕の為に、我慢しないでいい」
これは別れ話なんだろうか。
慶次郎は、何かを決意している。
そんな目をしていた。