恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
その次の週、川北さんと連絡先を交換することになった。
料理教室の持ち物の連絡や、質問がある時に何かと役に立つんじゃないかと、川北さんは言った。
多分、本当にそれだけの理由。
私を狙っているとか、気に入っているとかそういうのは全然感じられないから。
「榎本さん、来週はプリンだから、持ち帰り用にプリンを入れる食器を持ってくるといいよ。みんなそうして、お土産にしてるから」
親切な川北さん。
エプロンを外し、またネクタイをつける。
「ありがとうございます!今からまた仕事ですか?」
「そうなんですよ。さっき、上司に呼び出されてね。もう帰りたいよ」
きちんと結んだネクタイをまた人差し指で緩める。
「大変そうですね、お仕事」
「ま~ね。新しい部署って疲れるよね。榎本さんの職場はどう?」
荷物をまとめながら、私達は小さな声で話していた。
視線は感じている。
たくさんの嫉妬の視線・・・・・・