恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
「私は同じ部署で長いんで、もうやりたい放題ですね」
「あ~、お局さんって感じ?ははは」
人懐っこい笑顔。
慶次郎とは全然違うタイプ。
話しかけやすくて、何を考えているのか、顔を見ればわかる。
だから、出会って間もないのに、いろんな話をしてしまう。
「今度、残業がない時に料理教室の後に飲みに行っちゃう?」
耳元で、愛嬌たっぷりの声で、誘ってくれた。
正直、嬉しかった。
慶次郎以外の男の人。
慶次郎と比べてしまうことはわかっていたけれど、寂しさを消してくれる。
あ、でも、やっぱり間違っているかな。
丈治君の時もそうだった。
慶次郎への想いがふくらんでしまうだけかもしれない。