恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
「母を喜ばせなくてはいけない、母の認める相手と結婚しなくてはいけない、と思うようになったんです。直接、母から言われたわけではないんですけど、私がそう思うようになってしまって」
大きく息を吸った。
ゆっくりと吐く。
「ものすごく焦って、結婚相手を探していた時期もあります。お見合い相手を無理に好きになろうとしてみたり、高学歴の男性とコンパを繰り返したり。でも、ちっとも楽しくないし、自分自身が幸せじゃなかった。そのことに気付かせてくれたのが、慶次郎さんなんです」
一気に話したせいで、のどがカラカラになる。
今まで誰にも言えなかった。
自分の心の闇。