Love begins!!!
「……悪い?」
机に突っ伏したまま聞く夏生に、紗英は一瞬ドキッとする
何で男のくせに上目遣いが似合うのよ……
あの日以来、気まずくなってしまうのではないかという紗英の予想は外れ、山下は今まで通りに接してくれる
でも、何か言ってくれてもいいのにな……
「…紗英?」
「あ、そうよね。山下、女みたいな顔してるし。じゃあいただきまーす」
「ちょっ!ちょっと待った!」
「何?」
「俺って女みたいな顔…なの?」
「うん。自覚なかった?」
そしてストローを差して、コーヒーを飲んでいると山下は力なくスタスタと教室の扉に向かった