声が聴きたい


まだ、20分ほど体育の時間は残っていたが、さすがに終了となった。

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またしても無力な自分を実感。


そして、ふつふつと自分の中に沸き立つ想い。


『あぁ、俺、あのとき和希を自分で助けたかった。今日も、少しでも何か、力になりたかったんだ。』



そして、そこから導かれたもの……


俺は、自宅に戻ると与えてもらってたパソコンを開き調べ始めた。


『救命救急』『ドクターカー』『ドクターヘリ』……


そして、部屋にこもって二時間、自分が進むべき、いや、進みたい道が見えてきた。


救命士の資格を有した消防職員になり、医療系の専門家になりたい……


秀と和希に遅れをとり、モヤモヤとしていた自分の胸の内がスッと晴れた。


『夢』が、みえた……


携帯で秀にかける。


「どうした?」いつもと変わらない声。


「秀、お前が目指す医大ってどこ?」


「はぁ?」今度は裏返った声。


「だからっ、何大学かって聞いてんだよ」


「……東都大学…」









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