声が聴きたい


互いに、病院で会うとは思っていなかったためか、多少毒気を抜かれた状態になり、しばらく見つめ会う3人。


母、美都子が最初に我に返り和希に「話をしたいか、帰りたいか」聞いた。


和希は、目の前にいる希美花が小2から会っていなかった生みの母親だと、直感と記憶から判ってしまい、ただ、無感情に見ていた。


そして、母にそう言われて初めて、負の連鎖を絶ちきりたい……といつも思っていたことを思い出す。


「は、なし、たい……」震えながら、ゆっくり話す和希の声をしっかりと聞いた美都子は、和希の手を握りながら、こちらを睨みながら佇む希美花にむかい話しかけた。


「ねえ、希美花さん、少しお話ししませんか?お互いの思うもの、この際だからしっかりと吐き出してしまいませんか?」と。


そう話しかけられた希美花も、和希1人を幸せにさせるなんて許せないと、逆恨みをしてどうやって傷つけようか、いろいろと計画はしていたが最近はそれも面倒に感じてるのが、正直なところで、ここはまずは直接言葉で気を晴らそうと、「わかったわ」と答えた。

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病院を出てチェーン店のコーヒーショップに入る3人。



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